施工図

施工図

施工図作成

「設計図を見ながら建物は建設されている」と思われている方は多いと思いますが、建設現場で働く方々が、現場で見ている図面は「施工図」になります。
「設計図」には建築施工に必要な数値や図・表が記載されていますが、それらは必要最小限の記載しかされていないことも少なくありません。建設現場にて施工に使用する様々な部材の組み合わせや寸法、施工方法など、「設計図」に記載しきれない詳細な情報を、正確にかつ判りやすく具現化したものが「施工図」になります。

施工図作成の留意点

「施工図」を作成する際には留意する点がいくつかあります。
担当する業種の設計図はもちろん、担当外の業種の設計図もある程度内容を把握する必要があります。たとえば機械設備の施工図を作成する場合でも、建築・電気設備の設計図も確認いたします。後に施工図の整合性を確認する際、確認の有無によって部材干渉等による修正作業の量が大きく異なるからです。もちろん、設計図確認を行った上でも、業者間の密な打合せや図面の取りまとめは必要になります。施工方法や施工部材、関連法規に対する知識、経験は重要になり、これらの知識・経験の有無は、施工品質・施工精度に大きく影響いたします。

CADの重要性

現在の建築現場において、CADによる作図作業は必須であり、「施工図」を作図する際にもCADを使用いたします。
施工図は建築工事、電気設備工事、機械設備など工事ごとに存在し、それらの施工図の整合性を確認するには、CADによるチェックが重要になります。

3D CADの推進

近年の建築業界において「3DCADによる施工図作成」の需要が高まってきています。
BIM(Building Information Modeling)の推進により、建築業界は徐々にではありますが、3Dモデリングによる設計・施工・維持管理業務に移行しております。ちなみに、機械設備の施工図は他業種と比較して、早くから3DCADによる作図が推進されており、3DCADソフトの成熟度も高まっております。

吉田昌

代表取締役 吉田 昌

1969年生まれ、岩手県出身。
日本大学在学中に、電気設備設計事務所のアルバイトを始める。アルバイト先の所長から「設備設計は近い将来、高い需要が得られる職業になる」という言葉もあり、設備設計を生涯の仕事とすることを決意する。大学を中退し、設備設計事務所へ入社。 2002年に設備設計事務所「アーキビルド」を設立し、現在に至る。

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